「アスピリン」に新たな期待 がん予防の臨床報告相次ぐ
産経新聞 3月21日(金)8時0分配信
ここ数年、アスピリンを用いたがん予防の臨床試験の報告が相次いでいる。日本でも先月、厚 ここ数年、アスピリンを用いたがん予防の臨床試験の報告が相次いでいる。日本でも先月、厚生労働省研究班がアスピリンの大腸ポリープ(腺腫)抑制効果を明らかにし、大腸がんの予防につながることが期待されている。(平沢裕子)
◆1・5次予防
がんの予防には主に、ライフスタイルの改善などでがんになる人を減らす「第1次予防」と、早期発見・治療でがんから治る人を増やす「第2次予防」がある。アスピリンなどの化合物を用いてがんになることを減らす「化学予防」は1次と2次の中間の「1・5次予防(先制医療)」と位置付けられている。
先制医療とは、がん発症前に医療的な介入をして発症を防止、または遅らせることで、乳がん予防のために米国女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが両乳房を切除した治療もこれに含まれる。乳がんでは、タモキシフェンとラロキシフェンが米国で乳がんリスクが高い女性への予防薬として承認されている。
アスピリンは欧米で実施された複数の臨床試験で、がんによる死亡リスクを低下させる効果があると報告されている。中でも、英オックスフォード大のチームの研究が有名で、2010年に医学誌『ランセット』に掲載された研究では、アスピリンを5年以上服用した人は、服用しない人に比べ大腸がんによる死亡率が約半分近く減ったことが報告されている。
日本でもアスピリンのがん予防効果を探る臨床研究が厚労省第3次対がん総合戦略事業の下、国立がん研究センターや京都府立医大など国内19施設が参加し、平成19年から実施。国立がん研究センター研究所がん予防研究分野の武藤倫弘・ユニット長は「アスピリンは欧米における大腸ポリープの再発を抑制することが分かっているが、日本人を含むアジア人で同様の効果があるかは分かっていない。研究は、日本発のがんの予防薬を出すことが目的でもある」と説明する。
◆喫煙者には逆効果
研究は、大腸がんへ進行する可能性の高い大腸ポリープを摘出した患者311人について、アスピリン、またはプラセボ(偽薬)を2年間投与した後、大腸ポリープの再発を減らせるかを検証した。使われたアスピリンは、医師により抗血小板薬として処方されている薬剤(有効成分はアセチルサリチル酸、100ミリグラム)。結果は、アスピリンを飲んだグループはプラセボに比べ、再発リスクが約40%減少した。ただ、喫煙者ではアスピリンの服用により大腸ポリープが増加することが示された。
京都府立医科大学分子標的癌(がん)予防医学の石川秀樹特任教授は「大腸ポリープの再発予防におけるアスピリンの有効性が日本人でも示されたのは大きな成果」と喜ぶ。ただし、今回の結果は「アスピリンが大腸がんを完全に予防する」というものではなく、「アスピリンには消化管出血などの副作用を起こす危険もある。自己判断での服用は絶対にしないでほしい」(石川特任教授)。
大腸がんは欧米人に多く日本人では少なかったが、近年、日本人の罹患(りかん)率が急速に増加。『がんの統計2007』(財団法人「がん研究振興財団」)によると、2015年には大腸がんの患者数は胃がんを抜いて1位になると予測されている。
国立がん研究センター中央病院内視鏡科の松田尚久医長は「今回の結果は大腸がんの化学予防法の確立を期待させるものだが、さらに大規模な検証が必要だ」と話している。
【用語解説】アスピリン
100年以上にわたって解熱鎮痛薬として世界中で使われてきた。約40年前、少量使うことで血栓をできにくくし、血液をさらさらにすることが分かり、心筋梗塞や脳卒中を予防する薬として脚光を浴びるようになった。がんの予防薬としての使用を認めている国はまだないが、心筋梗塞や脳卒中の予防薬として認めている国はある。日本でも、一度心筋梗塞や脳卒中を起こした患者に対し、次の発作を予防する予防薬としての使用は認められている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140321-00000501-san-hlth
以上産経新聞H26・3月21日 記事より抜粋
以下個人的な見解です。
以上の事から解る事は、「ガンとは細胞のダメージによる老化現象のひとつ」という事ではないでしょうか。
血流が悪くなれば細胞の新陳代謝に必要な栄養素をそこに供給する事が出来なくなります。
そしてその栄養素が不足した細胞は、正常な新陳代謝が出来ずに細胞の上書きの際にエラーを起こしてしまいます。
これこそが、ガン細胞発生の引き金になっているのではないでしょうか。この事は何も大腸ガンだけの話では無いと思います。
例えば、近年増えている子宮の様々な病気。
慢性的な冷え症、生理不順、生理痛などを長年痛み止めだけでごまかしながら過ごしてきて、その原因である血行不良・低体温をほったらかしにしてしまう事が、漢方学的には原因だと考えられます。
子宮などの臓器は、慢性的に冷えて血流の悪い状態に晒され続けると、瘀血(おけつ)と言う古く汚れた血が滞ってしまう状態になります。
さらに、無理・過剰なダイエットなどの習慣や、お菓子や偏食・ファーストフードによる栄養素の不足。
身体は血の巡りは悪くなり、細胞に必要な栄養素は圧倒的に不足している状態に晒され続けてしまいます。
また、昔と比べて最近は結婚・出産年齢も高くなっています。
女性の子宮は出産時に、この瘀血が一度取れてリセットされる事がありますが、出産年齢の高まりに伴って、お血や栄養不足の状態に晒され続ける期間が長くなってしまいます。
女性の方は、冷え性・生理不順・生理痛・生理前症状などを、痛み止めやピルなどで抑えて簡単に解決したと思われるのではなく、その根本からしっかり改善していただくことをおすすめいたします。
瘀血に効く漢方 「冠心逐瘀丹」「松寿仙」「松康泉」「芎帰調血飲第一加減」「冠脈通塞丸」「ニューザイム輝源」「霊田七」など
身体の細胞に必要な栄養素「当店おすすめの酵素飲料」「タチカワ電解カルシウム」「ビオアクト液」「ケアリプラ」など漢方は胃腸を荒らす事が無く、胃潰瘍・胃の出血など心配をする事無く、安心してお使い頂けるという点も良いですね。
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